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つるかめ助産院 [小川糸]


小川糸さんの作品に出てくる女性はみんな、

これまでとは違う環境に自分の意志というよりも、

もっと他の理由で置かれてしまい、

そこでこれまでの自分から変わってゆく


という過程を通っているようです。


この「つるかめ助産院」の「まりあ」も同じ。


突然夫の小野寺くんがいなくなって、

途方にくれてやってきた島で、

出産までを過ごすうちに、

様々なことを学び、

自分が変わってゆくのです。


助産院の魅力的な先生や、

スタッフたち。

出産を控えた妊婦たち。


出産シーンは女性ならではの描写で、感動的です。


特に「へその緒」で繋がっている母子には、

生命の確かさがあります。


・・・・しかし、

突然の小野寺くんの登場にはびっくりでしたし、


家族三人で島を離れるラストシーンは


確かに良いシーンではありますが、

あれ?あれ?

という間にこのシーンになってしまった、という感が強くて

これまでの物語は

なんだったのだろう?思います。



まあ、小野寺くんの話は別の話であって、

これは「まりあ」の物語、になるのでしょうか。


ちょっと不満足、という読後感が残りました。





以前にドラマ化されていましたね。

先生が余貴美子、まりあが仲里依紗でした。

NHKでしたね。


ここでは余貴美子が印象的でした。

原作とは多少キャストも違っていて、

作品の空気感も違っていたように思います。








つるかめ助産院 (集英社文庫)

つるかめ助産院 (集英社文庫)

  • 作者: 小川 糸
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/06/26
  • メディア: 文庫



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