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コーヒーが冷めないうちに [川口俊和]

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久しぶりに泣きました。

最初はタイムスリップの面倒なルールにとまどいましたが。

この喫茶店の決まった席から動いてはならない、

とか、

コーヒーが冷めるまでの時間だけとか、

けっこうルールが大変で。

まあ、現実は変わらない、というのは、

タイムスリップのお約束ですから、

当然といえば当然。


少ない登場人物で、

ほとんどこの喫茶店の常連さんたちの

物語ですが、

最初の話だけは、初めてここにやってきた

二人の話。



二つ目の話からは、泣けましたね。


現実は変わらなくても、


大事なことは、気持ちを知ること。


同じ現実でも、

知ると知らないとでは大違い。


実際、なかなか伝えられないことは多いです。

夫婦でも、兄弟でも、親子でも、

気持ちを伝えるのは難しい。


以心伝心なんて、まずありえない。


つたえなきゃ分からないです。


伝わっているといいなあ、という希望的観測に

頼っていてはいけない、と、

ひどく陳腐なことを思いました。



著者の川口さんは、舞台の脚本家であり演出家だとか。

舞台になった作品を小説にしたのですね。


だから、

舞台は喫茶店の中だけで、

「カランコロン」とドアベルの音で人物が登場する。

「いかにも!」と納得です。


ただ、その大事な席にずっと座っている「幽霊」さん。

彼女のストーリーが気になります。





コーヒーが冷めないうちに

コーヒーが冷めないうちに

  • 作者: 川口俊和
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2015/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)





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