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ドルチェ [誉田哲也]

誉田哲也の描く女性は、

武士道もの、刑事もの、ガールミーツガール、その他の

作品にしても、

共通して言えるのは、妥協しない強さを持っていることでは

ないでしょうか?

その強さは、

単純に「負けたくない」という極めて分かりやすい性格が

根底にありますが、

何に負けたくないのか、は個人差があるようです。


そのそれぞれの拘りが、彼女たちの個性だったりします。


「ドルチェ」の主役は刑事、巡査部長の魚住久恵。


捜査一課に二年だけ所属。

現在は所轄署の強行犯刑事です。

42歳という年齢もあって、落ち着いた視線を感じますね。

この視線が殺人までには至らない事件を

しっかり見据え、

一見わかりにくい真相に迫っていきます。



たとえば、同じ刑事でも、

姫川玲子のヒリヒリした切迫感はなくて、

やや地味に感じられます。


ところが、許せない相手にたいする手厳しさは


予想以上で、


魚住久恵、あなどってはいかん!


と思わされます。


じわじわと効いてくる小説です。


誉田哲也がこんな小説を書くのか、と、ちょっと嬉しくなります。



ドルチェ (新潮文庫)

ドルチェ (新潮文庫)

  • 作者: 誉田 哲也
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2014/05/28
  • メディア: 文庫